椎名佐千子 全曲集 2012

椎名佐千子 椎名佐千子 全曲集 2012歌詞
1.霧降り岬

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

握りしめたら くだけ散る
貝殻細工ね 幸せは
一月(ひとつき)泣いて 二月(ふたつき)泣いて
涙は乾いた はずなのに……
あなたの面影 今すぐすぐに
どうぞ隠して 霧降り岬

つらい別れを 哀しみを
知らずにいました あの日まで
震える髪が 凍(こご)える指が
あなたのぬくもり またさがす……
も一度逢いたい 今すぐすぐに
未練寄せ来る 霧降り岬

はぐれ鴎が ただ一羽
似た者同志か 北の空
半年過ぎて 一年過ぎて
いつかは笑顔に なれますか……
明日(あした)の行方を 今すぐすぐに
どうぞおしえて 霧降り岬


2.おんなの夜雨

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

幸せ一文字(ひともじ) グラスに浮かべ
揺らせば涙が こぼれます
あなたのいない この胸に
しみてせつない 雨の音
あきらめきれない 今もまだ
ひとり止まり木 おんなの夜雨(よさめ)

寄り添い甘えて 暮らした月日
たどれば心が 震えます
差し出す傘を 振り切って
消えたあの日の うしろ影
思い出雫(しずく)に また濡れて
胸に篠突(しのつ)く おんなの夜雨(よさめ)

朝には覚めると わかっていても
酔ってあなたを 忘れたい
面影いつか 消せたなら
他の幸せ ありますか
あきらめきれない 今もまだ
尽きぬ未練の おんなの夜雨(よさめ)


3.女の華祭り

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

恋した女は 口紅の
色彩(いろ)にもこころが 迷います
綺麗になったと あなたから
言われてみたいの 耳許(みみもと)で
春咲く花なら すみれ草
うつむき加減(かげん)に 揺れてます
夏咲く花なら 夾竹桃
あなたの隣で 薫ります
幸せに なりたいの
恋はおんなの 華祭り

夢から醒(さ)めろと 云われても
ときめく想いは 隠せない
抱かれて不幸に なるのなら
堕(お)ちてもいいのよ 何処までも
秋咲く花なら 鳳仙花
おんなの果実(いのち)が はじけます
冬咲く花なら 寒椿
あなたをひとすじ 慕います
やさしさが 欲しいのよ
恋はせつない 華祭り

幸せに なりたいの
恋はおんなの 華祭り


4.湊の酒場

作詞:麻 こよみ
作曲:鈴木 淳
編曲:桜庭 伸幸

あなたと通った 思いで酒場
今は一人で 飲んでます
面影ゆらゆら お湯割りの
湯気の向こうにまた摇れる
忘れたいのに 会いたくて
淚海鳴り 湊の酒場

離はしないっと この肩抱いた
熱い瞳よ 信じたの
嘘つき男と言わないで
優しかったの私には
あなた思えば 切なくて
暖簾 浜風 湊の酒場

波間の漁火 夜通し摇れて
未練心の 残り火か
どこかの港の止まり木で
誰と今頃 飲んでるの
忘れたいのに 会いたくて
淚海鳴り 湊の酒場


5.紅い寒ぼたん

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

はらはらこぼれる 花びらは
女の涙か 寒ぼたん
終った恋だと わかっても
あきらめきれない 私です・・・・・
あなたを待つのは 愚かでしょうか
未練曇りの 冬の空

あなたのぬくもり 優しさも
私のものだと 信じてた
女の心の うぬぼれが
いつしかあなたに 嫌われた・・・・・
恋しい面影 消せるでしょうか
胸の痛みが また戻る

身を切る寒さに 耐えながら
咲いて誰待つ 寒ぼたん
哀しい別れの あの日から
口紅引く気も なれなくて・・・・・
あなたを待つのは 愚かでしょうか
名前呼ぶ声 風に散る


6.荒海

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

響く海鳴り 冷たい潮風(かぜ)に
こぼれる涙 凍りつく
忘れたい 忘れたい
今日であなたを 忘れたい
海の荒さに この恋を
捨てに来ました ただひとり

心変わりを 別れの日まで
知らずにいたの 私だけ
ばかでした ばかでした
恋は儚(はかな)い 波の花
肩に乱れる おくれ毛が
今もあなたを 恋しがる

さがさないでと 残した手紙
さがして欲しい 裏返し
忘れたい 忘れたい
きっとあなたを 忘れます
潮風(かぜ)の痛さに この胸が
泣いて震える 北の海


7.雪舞い港

作詞:麻こよみ
作曲:鈴木淳

船がいつ出る あてさえなくて
吹雪いて荒れる 北の海
あなたの後を 追いかけて
ここまで ここまで 来たものを…
行く手遮(さえぎ)る 波しぶき
ひとり足留め 雪舞い港

「忘れて欲しい」 あの一言が
氷柱(つらら)みたいに 胸を刺す
一縷(いちる)の望み 抱きしめて
ここまで ここまで 来たものを…
私を捨てる その訳を
せめて聞きたい あなたから

風はいつ止む 待ち合い室の
吐息に曇る ガラス窓
涙をこらえ 追いかけて
ここまで ここまで 来たものを…
海よ荒れるな 今日だけは
祈る思いの 雪舞い港


8.紅葉川

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

ひとひらふたひら 散りゆく紅葉
恋の終わりを 見るように
あなた嫌です あきらめないで
どうか離れて 行かないで
情念(いのち)もえます くれないに
あゝ紅葉川

あなたを失う その日が来たら
きっと生きては ゆけないわ
おまえひとりと この手を握り
抱いてくれたわ 夜明けまで
愛のさざ波 また寄せる
あゝ紅葉川

世間の冷たさ 涙のにがさ
胸で庇(かば)って くれるひと
やがて来る冬 ふたりで越えて
春を待ちたい 倖せを
夢が流れる ゆらゆらと
あゝ紅葉川


9.終着ノサップ


10.おじぎ草

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

人眼にかくれて 咲く花に
愛の陽射しを くれたひと
あなたの飾りに なるような
綺麗な花では ないけれど
おじぎ草… おじぎ草…
咲いていたいの あなたの傍で

身の程知らずと 云われても
あなた以外は 愛せない
世間に負けそな この心
ささえて欲しいと うつむいた
おじぎ草… おじぎ草…
ついてゆきたい あなたの後を

やさしくされると 恐くなる
慣れてないのよ 倖せに
こうしてあなたの 胸の中
夢みていたいと 羞じらった
おじぎ草… おじぎ草…
生きてゆきたい あなたとふたり


11.恋勿草

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

夜明け間近かの 雨降り橋に
遠く霞んだ あなたの背中
誰にも云えない 恋だから
大事にひとりで 抱きしめる
あなた どうぞ 行かないで
濡れてせつない 恋勿草(こいなぐさ)

何も云わずに あなたを待てば
いつか一緒に なれるでしょうか
あなたの大きな 腕の中
甘えて泣いても いいですか
どうぞ 傍で 尽したい
夢もせつない 恋勿草

ひとりぼっちの 雨降る夜は
凍りつくよに 心も寒い
この侭逢えなく なるようで
夢でもいいから 逢いたいの
あなた 強く 抱きしめて
燃えてせつない 恋勿草


12.対馬海峡

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

風がうず巻く 海が鳴く
波のしぶきが 頬に散る
こころに想い出 抱いたまま
別れてゆくのは
あなた… 辛すぎる
対馬海峡
せつない涙が まつげを濡らす…

耳をつんざく あの汽笛
誰に想いを 告げて鳴る
いけない所が あるのなら
我がまま強がり
あなた…直します
対馬海峡
ひとりで旅する いのちが寒い…

カモメ騒いで 日が昏れて
岬 燈台 灯がともる
も一度出直し 出来るなら
やさしいあの胸
あなた… 帰りたい
対馬海峡
愛しいこころが あなたに走る…


13.さよなら特急


14.泣きむし海峡

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

追ってゆけずに わかれたひとを
待てば泣けます 港駅
船が着くたび 桟橋に
走る私が 見えますか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
呼べばしぐれる… 泣きむし海峡

心細げな 海鳥一羽
どこか私に 似ています
おれの港は おまえだと
抱いたあの夜は 嘘ですか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
声もせつない… 泣きむし海峡

雨に滲んだ 漁火みつめ
遠い想い出 指で折る
いくつ季節を 見送れば
好きなあなたに 逢えますか
帰ってよ…帰ってよ… 帰ってきてよ
波につぶやく… 泣きむし海峡


15.海の男に惚れちゃった

作詞:仁井谷俊也
作曲:鈴木淳

時化りゃ怖いが 晴れたら可愛い
海はお前に よく似てる
そんな口説きに ついつい負けて
出漁見送る やん衆漁港
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった

凍りつくよな 真冬の北洋で
お銭稼いで 来るという
こんなオンボロ 船でも良けりゃ
嫁においでと 私を抱いた
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった

波のびんたを 頬っぺに浴びて
あんた今頃 網を巻く
足の踏み場も 無くなるほどに
獲物乗っけて 帰ってきてね
ホーレ ボレ 惚れちゃった
海の男に 惚れちゃった


16.御意見無用の人生だ